デビュー以来在籍したパイを離れて
RCAに移っての第１弾になる第９作……
レイとデイブのデイビス兄弟が育った
ロンドン郊外のマスウェル・ヒルにちなむ題名
ジャケット写真はアーチウェイ・タバーンって
かの地に実在するパブらしいけども
冒頭の「20世紀の人（20th Century Man）」から
「20世紀の人間だけど，こんな時代にはいたくない」って
酒場でくだ巻いてるよな男の歌ばっかで
ずばり「アルコール」なんて曲じゃ
「悪魔のアルコール／悲しいことも思い出せない
　まさかアル中になるなんて」って歌う始末
音はアメリカ市場意識したのかしらん
すすけたカントリー・ロックなものの
レイのどうにも英国的な感性にじむとこが
たまらなく魅力的なレコードにして
野郎が最高のストーリーテラーって示す一枚だよ
坊や

アーチウェイ・タバーンはビートルズでいう
アビー・ロードの横断歩道みたいな
キンクス・ファンの聖地らしくて
ビール飲みながらこのレコード聴いてると
ここでエール飲んでみたいってなるけども
残念ながら私は旅行好きじゃないんだよね
坊や